当事者ケース紹介

Aさん(20代男性)の場合

①永弘会のアウトリーチ開始前の状態と、つながったきっかけ

・B型作業所への通所や自宅で飼っている愛犬の散歩以外では家から出ないことが多かった。
・他人としゃべることにあまり楽しみを見いだせていなかった。

・以前いた職場(B型作業所)で永弘会代表理事 藤原と知り合い、その後始まった永弘会の活動に誘われて参加するようになった。

②アウトリーチ中の様子や活動状況、現在のAさん(2022年9月時点)

・主にたき火、畑活動、穴山清掃(草の伐採や日曜大工のような作業)に参加。
・参加し始めの頃は休憩時間まで体力が持たなかったがだんだんと体力がつき、休憩時間まで動けるようになった。今ではもっと手際よく丁寧な作業ができるようになりたいと考えている。

・家でついついゴロゴロしがちなのは変わらないが、以前よりは行動的になったように感じている。また、以前と違い、他人とおしゃべりすることが大好きになったとのこと。


Bさん(20代男性)の場合

①永弘会のアウトリーチ開始前の状態と、つながったきっかけ

・夜なると一人で出歩く。その時間に営業しているお店をブラブラしたり、何をするわけでもないが出かけていた。
・昼は寝ていることが多く、昼夜逆転の生活をしがちだった。家族との会話も必要最低限であった。

・やりたいことは特になかったが「とにかく海外に行きたい!」とずっと思っていた。(今でも思っている)
・漠然とした孤独感やネガティブ思考に陥ることが多く、持病が原因と諦めている節があった。

・最初は本人が希望していたわけではなく、家族からの電話で永弘会とつながりを持つようになった。

②アウトリーチ中の様子や活動状況、現在のAさん(2023年4月時点)

・永弘会の活動にかかわることで大きな生活の変化は感じなかったが、次の日に予定があることで癖になっていた昼夜逆転生活を薬などでコントロールしながらではあるが変えることができ、昼の活動時間を増やすことができた。
・定期的に家族以外の人と会うことで、孤独感を感じる頻度は以前より減った。
・不安に襲われても、永弘会スタッフへ連絡するという選択肢があることで安心できた。
・日中起きていることで家族と話す時間も必然的に増え、一緒にご飯を食べる頻度も多くなった。
・以前は料理をすることは嫌いだったが、家族の手伝いをしてみたら面白いと感じ、調理師を目指すことを決めた。
 →調理師学校に1年通い、2023年4月から飲食店に就職。


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