
10年以上ソーシャルワーカーとして活動されている芦沢茂喜さんが永弘会に来所してくださり、「家族をどう見るか、家族の話をどう聴くか」と題し、スタッフ研修会を開催してくださいました。
ひきこもりの方との関わり方については永弘会内でもよく話し合いになりますが、それとは別にそのご家族の方への接し方については思い悩む場面が多いのが現状です。
当事者の方はこのままではダメだと感じ、行動しようと思うがなかなか実行することができない。そんな当事者の方の話を聞き、寄り添う。ただ同時に、ご家族の方は1日でも、一秒でも早く所謂「普通」になって欲しいと言う。その思いが強いからこそ、結果を急いてしまい支援者に高度な要求をしてしまう。ほんとうに難しいです…家族を思うその気持ちがわかるがゆえに歯がゆさを感じる場面でもあります。
ただ一つ確実に言えることは、当事者・家族・支援者、みんな一歩でも良い方向へ進むことを望んでいる。それは確かです。今回の研修会を通してわかったことは、そのために全員の中に「基準」を設け、共通認識のもとで日々の中に変化を感じられる生活を送る。それが大切なことだと再認識しました。

当日は支援活動に興味があるという方も参加してくださいました。今まで支援活動をしたことはないそうですが、これから、こういった会に少しずつ参加して、ご協力してくださるそうです。
当日の感想を聞くと、最初漠然としていたひきこもり支援に対するイメージが、具体的なケーススタディに沿って進められたので、本質を考えて相手に引っ張られすぎることのない対応を学ぶことができ、思考がスッキリ整理されたそうです。
芦沢さん、ありがとうございました!今後も、より良い支援活動ができるようにさまざまな研修会を行っていきたいと思います。
Writer:柴犬