
さまざまな理由で現在住んでいる場所から一時的にでも離れたいと考える方がいます。過去、関わらせていただいた当事者の方の中にも親子不和により、関係性が悪化し、あわや刑事事件という状況の方がいました。
そのときは代表の藤原の自宅に3日ほど泊まり、その後、経済的に可能であったため新しい賃貸に入居することができました。ただ、当事者の中には経済的な理由や、周囲の方の理解の乏しさから一般的な賃貸住宅に入居することが困難な方がいます。そこで永弘会では、多様な活用方法を見いだせる居場所を確保しようと考えました。
そんな時、ある支援者さんから「知人に空き家を持っている方がいるので話をしてみようか?」とのお言葉をいただきました。さっそく、内覧させていただき、わたしたちの活動内容と意義をご説明させていただきました。当該物件は数年間だれも住んでいなかったそうで、やはり人が生活して管理していないと掃除が必要になるんだなと感じました。
作業当日は、大家さんご夫婦お二人と永弘会3名、協力してくれた当事者の方1名の計6人で清掃作業を行いました。まだ物品整理が終わっていなかった2部屋とトイレ、お風呂場等が作業としてまだ残っていますが、大体2時間30分の作業時間で2階3部屋と1階の数部屋の清掃が終了しました。
参加された皆さま、お疲れ様でした!
次回は8月中を予定しており、そこで清掃作業を完了し、実際に運用する予定です。
空き家活用を考えた時、単にシェルターとしての使い方だけでなく、地域住民の方への理解向上を目的として地域コミュニティスペースとしての活用なども検討しています。近隣住民の方の理解は地域協働スペースとして重要ですよね。
県内には管理が不足している空き家が複数ありますが「空き家対策特別措置法」の関係なのか空き家を有効活用しよう考えるオーナーさんが増えています。今後、行政や関係機関と連携して「生きづらさ」を抱えている方向けの居場所として活用していきたいと考えています。空き家をお持ちのオーナー様は是非当法人へご連絡ください!
Writer:柴犬