創造と破壊は表裏一体!

4月某日、穴山にて。

近頃は大きめの丸太が手に入ることもあり、薪として使うには手ごろな大きさに切る必要が出てきたため、しよーちゃんと藤原さんは丸太をせっせと斧で叩き切る作業を行っていました。

 

作業中、席を外してしばらくしてから戻った藤原さんの視線に映ったのは、膝に手を当ててうなだれた様子のしよーちゃん。一人で作業をしている間、頑張りすぎてへとへとになってしまったのかと思い「どうした、しよーちゃん疲れた? 休んでくる?」と声をかけようと近づいたとき、疲れているのではなく地面をじっと見ているのだと気が付きます。

 

しよーちゃんが見下ろす視線を追って地面を見てみると、そこにあったのは・・・

真っ二つに折れた、斧・・・!?

 

うーん、いつぞやの新品の鍬いつぞやの三又の鍬を思い出します。地面を掘り起こし基礎を創造するために鍬が破壊されたあの日と同じように、今日は薪を創造するために斧が破壊されたのでした。おいたわしや。

 

って、道具いくつ壊せば気が済むんですか!?

しかし三又の鍬と同じく、この斧も鏨(たがね)として直後に再利用されるのでした。ただじゃ転ばないこもおじ精神。

 

ちなみに例に違わず、斧を破壊したのは藤原さんだと後からネタバレされました。

しよーちゃんは無実であることを最後に書き記しておきます。・・・物は大切にね!

Writer:さがみ鳥