金属加工はじめました!(永弘会産業革命-後編)

前回にひきつづき、永弘会産業革命の後編です。

 

前回はディスクグラインダーと溶接という新しい道具の紹介でしたが、今回は「火かき棒」の製作風景をご紹介したいと思います。

 

火かき棒・・・たき火活動で火の中の薪を移動させるための道具です。たき火では薪の位置で火力の調整をするのであると便利なのだとか!

 

「今まで木の棒を火かき棒に使っていたけど、ちゃんとしたの欲しいよね」

「うん、いくらぐらいするんだろう・・・えぇ、普通に2千円とかするんだ」

「2本は欲しいし・・・よし、作っちまうか!」

 

という相変わらずの思い切りのよい過程を経て、自作することになりました。

 

まずは金属棒を用意して傘の柄のように曲げます。

・・・曲げます。簡単には言いますが、これが結構大変なようで、写真にある大きいハンマー(横15cmくらいあるのかな、重さは数キロありそう)でガンガン叩きますがなかなか曲げられませんでした。

 

藤原さん、しよーちゃんで交代しながらハンマーを振り下ろします。

ハンマーは重いですし、右手で支えている金属棒は安定感がないのでなかなかクリーンヒットせず苦戦しますが、藤原さんもしよーちゃんも楽しそうで笑顔がこぼれていました。

 

しかし何度叩いても作業が進まないため、藤原さんが頭をひねって解決方法を考えます。

そこで思いついたのが「てこの原理」を使うことでした。

 

先日入手した単管へ金属棒を差し込み、反対側の先に別の筒をかぶせます。

単管を足で押さえ、曲げたい方向へえいやーっと倒します。10秒ほどであっという間に曲げることができました。す、すごい・・・!

 

並べたらかわいいハート型になりました♡

 

続いては薪に引っかかりやすくするため、先端を鋭くする加工作業です。

 

ディスクグラインダーで先をガリガリと削り取っていきます。

「先端を鋭くする」と一言で言えばそれだけなのですが、試しに削ったあと使ってみるとちょっと使いにくいという事態に。二人で相談して、鋭くする角度等を変えるなど試行錯誤を繰り返し、ようやく完成しました。

 

いい感じに尖っていますね!

最後に二人で実際の薪をつついて使用感を確認します。ちょっと棒の弧が急すぎたかなといった反省点もありましたが、また作ることがあれば反省点を活かしてよりいい物を作れるようになっていると思います。

 

Writer:さがみ鳥